わたしは昔から皮膚トラブルが多いほうで、時々かぶれや湿疹が出たりしていました。ただ症状が出ても、市販薬を塗ったり、時には病院で処置してもらったりすることで、あまり長く患ったことはありません。
数年前に手湿疹をわずらうまでは…
まさか自分がこれほど長い間、手湿疹に苦しむことになるなんて思いもしませんでした。
今回は、わたしが原因不明の手湿疹を発症してから2年もの間、かゆさ・痛さ・流血に苦しんだ末、やっと抜け出すまでをお話ししようと思います。
ちなみに、この記事を読んでほしいのはこんな人です!
- 手湿疹が長引いている
- 皮膚科に行っても治らない
- 更年期の不調がある
はじまりは、手にできた少しの湿疹
はじまりは手にできたちょっとした湿疹です。かゆかったものの、もともと湿疹が出やすい体質ということもあり、「そのうち治るだろう」ぐらいに軽く考えていました。
ところが治るどころかどんどん悪化し、範囲も手のひらや甲、指にまで広がっていき、一日中かゆさに悩まされました。
日中はがまんして掻かないように気を付けていました。でも睡眠中は無意識に激しく掻いてしまい、湿疹と搔きむしりによる傷で手はますますひどい状態に。
時を同じくして、耳もかぶれのような状態になり、顔の周り(生え際など)も、赤くはれてしまいました。
手や耳は特にかゆさがひどく、夜間などに掻きむしって常に流血し、布団も血で汚れるほどです。
就寝中に掻かないように手袋を着けましたが、半分眠りながらもかゆさに負けて脱いでしまい、ほとんど役に立ちませんでした。
皮膚科を渡り歩いた結果、あきらめの境地に
もちろん皮膚科で診察してもらいました。最初は近所の皮膚科。しばらく通ってもいっこうに治らないのでネットの口コミを見て探した2つめの皮膚科へ。そこにも数回通い、こちらもやめてまた別の皮膚科へ通いました。
この間約2年間です。検査もしましたが、原因は突き止められません。病院では、可能性として「ストレス」「洗剤」「糖質の取りすぎ」「アレルギー体質」等々が上げられました。
湿疹などの皮膚トラブルは原因がわからないことも多いので、コレといったものが突き止められない点は仕方がないとあきらめられます。
ただ、どこの皮膚科でもかゆみを軽減する飲み薬やステロイド剤など、対処療法に大きな違いはなく、2年経っても治らずに悪化していく一方というのが辛かったです。
最後に行った皮膚科では、「何らかの原因でできた湿疹をこじらせて長引いている」「手湿疹は完治が難しく、薬を使いながら付き合っていくしかない」と言われました。
そこで、なんとなく自分でもふっきれて、「もうこれは完治しないんだな」「これからわたしはずっと、ぼろぼろの手で過ごしていくんだな」とあきらめと悟りの境地に至ったのです。
手を洗うのも激痛 さらに下半身から胸まで湿疹が広がって…
頭ではふっきれても、毎日の手洗い、入浴、水仕事のたびに激痛が走るので、辛い毎日には変わりありません。毎晩の掻きむしりと流血も相変わらずです。
通常の手袋ではすぐに脱いでしまうので、手首に脱ぎ防止のベルトがついているミトンタイプのものも使いましたが、結果は同じでした(いつの間にかベルトを外してしまう)。
わたしが夜間に激しくぼりぼりと手を掻くので、横で寝ているパートナーは毎日寝不足です。これはあとで聞いた話ですが、掻きむしった皮膚片を、わたしを傷つけないようにこっそり掃除機で吸い取っていたようです。
そしてさらに最悪なことに、足全体と臀部、そして腹部の上の方まで湿疹が広がりだしたのです。なぜか手や耳や顔とはまた違う種類の湿疹で、1〜2センチのカサカサした丘疹ができました。
手や耳だけも辛いのに、今度は下半身が服に擦れてかゆくて仕方ありません。仕事中もとても辛い状況です。
その上、湿疹はできなかったものの頭皮までかゆくなり、掻くのを我慢するのが大変でした。
このままどんどん湿疹・かゆみや掻きむしりによる傷が広がってしまうのか…
手湿疹も治らないのだから、これ以上皮膚科で診てもらっても、原因はわからないし改善もしないだろう…
もう2年近くの湿疹との闘いに疲れ果てていました…
手湿疹で苦しんだ2年間(後編)へつづきます。



