こんにちは、多摩あん子です。
腰椎圧迫骨折で入院し、要介護2の認定を受けていた母が退院することになりました。
また少し前進!と喜んだのも束の間・・・
両親と同居する弟(アラフィフ・無職・繊細・優しいけどわがまま)が「介護保険を使うな」と言い出して・・・
結局どうなったのか、その経緯を記録しておきたいと思います。
前回のお話はこちら👇
母退院。骨もくっつき、経過は良好!
腰椎圧迫骨折で入院していた母が、退院できることになりました。
両親ともに入院していたので、ふたりのうち1人でも家に帰れることは喜ばしいことです。
入院中お世話になった主治医の先生からも、骨はバッチリくっついているとのお墨付きをいただき、良かった良かったと母娘で喜んだのでした。
ところがその後、思わぬ落とし穴が待っていたのです・・・
実家で介護保険サービスを活用しよう、と思っていたら…
骨がくっついたとはいえ、歩行は危なっかしく、少なくとも当面は杖なしでは歩けません。
そこで、ケアマネさんのアドバイスもあり、退院後しばらくはヘルパーさんにきてもらって身の回りのことを手伝っていただくつもりでした。
母は要介護2の認定を受けているので、介護保険サービスを利用してのことです。
病院の談話コーナーで、ケアマネさんと母・わたしに加えて弟も同席して話しており、その際、特に弟からも異論はなかったのです。
ところが!
その日の夜、母から電話が入りました(わたしは大阪に戻っていました)。
「弟氏が、介護保険を使ってサービスを受けるなと言っている。」
「介護保険は使うな」頑なに主張する無職の弟
弟が介護保険サービスを拒否しているって??
どうやら彼の主張としては
「お母さんは元気になりつつあるのに、税金を無駄遣いするな」
ということらしいです。
談話コーナーでの話合いの際もそう思ってはいたものの、ケアマネさんがいる場では、自分の主張を言えなかったようです。
母は続けます。
「介護保険を使ってヘルパーさんに来てもらうなら、自分が家を出ていくと言っている。どうしよう」
ええええ・・・

ちなみに、2026年現在、介護保険の財源は保険料50%、公費(税金)50%です
弟を説得したい、でもそれが最善とはならないのがわが家
「税金の無駄遣い」とな?
いや、いろんな経緯があったからできれば触れたくないけど、アナタ(弟)、そもそもずっと無職で自分で税金払ったことないやん(消費税は払ってるけど、モノの購入費用などは実家からで出ている)・・・
そのアナタが、税金の使い道について云々言いますか?
ずっと真面目に税金払ってきた両親が、困った時に少し介護保険のサポート受けたっていいじゃない。
それに、介護保険料は40歳以上になったら支払う義務があり、こちらの義務を果たしてきた両親は、介護保険サービスを使う権利があります。
また、ここまで読んで、「いやもう、介護保険使うなら出ていくっていうなら、出て行ってもらったらいいやん」と思う方も当然いらっしゃるでしょう。
ほんとそれです。そうですよねぇ。
ただ、そこがね、言えないんです。。
今までわが家では、何十年に及ぶ弟問題がいろいろありすぎて、言えないんです。。
あ~あ…どうしましょう…
不本意ながら、弟の主張をいったん受け止めることに…
弟の「介護保険使うな」という頑なな主張に困惑するわたしたち。
心のなかではさまざまな反論がうず巻きます。
「介護保険サービスは、要支援や要介護になったときに利用することができる当然の権利だよ」
「母の場合、リハビリを続けることで杖無しで歩けるようになりそうだから、ヘルパーさんを利用するのは、よくなるまでの一時期だけだし」
「あなたが病院に行くときに利用している国民健康保険と、両親が利用する介護保険の仕組みはほぼかわらないよ(しかもあなたの場合は、国民健康保険は親が払っているんだよ!!!)」
など、ほかにも色々言いたいことはあったものの、
これまでの長い経験から、弟に真正面から正論をぶつけても、何ひとついいことはないとわかっています。
さらに頑なになり、機嫌を損ねて、以前の不機嫌で荒れた状態の弟に戻ってしまう可能性が高いのです。
(それに弟がいまの状況にいたっているのは、弟だけのせいというより、両親の責任という部分がかなり大きい…今回は詳述しませんが…)
だから母が下した決断は
「ヘルパーさんはあきらめる」というものでした。
介護保険サービスの利用は、「レンタル手すり」のみになりました
母は、弟の主張を受け入れて、ヘルパーさんに来てもらうことはあきらめました。
ただし、母のソファベッドの横に置く手すり(介護保険サービス利用)は、起き上がるときの補助として、あきらめるわけにはいきません。
弟に
「今のお母さんには手すりがいるよ。手すりは絶対借りるからね」
と伝えると、ヘルパーさんの件で意見が通っているからか、今度は反対しませんでした。
ああよかった。
こちらもヘルパーさんと同じく介護保険サービスの一貫なのですが、手すり設置ぐらいなら「税金の無駄遣いではない」と判断したのでしょうか。
退院後、介護用品レンタルの業者さんに来ていただき、置き型手すりを設置することになりました。
さいわい、今の弟は「反対」を叫ぶだけでなく協力もしてくれる
ヘルパーさんに来てもらえれば、遠方に住むわたしにとっては大きな安心材料になったのになあ・・・残念ながらそれは叶いませんでした。
救いは、母が元気になるまでは、弟が家事を手伝ってくれるとのこと。
そういえば、両親が入院してから、ひとり実家に残された弟は、よくやってくれているようです。
ほぼ毎日両親に面会に行き、洗濯物を持ち帰って洗濯したり、父親の髭を剃ったりしてくれています。
これは以前の弟では考えられないことです。
使った食器は流しに置きっぱなし、もちろん掃除や洗濯なんてしたことがありませんでした。
それに何より、過去に最も荒れていたころには、家の壁を殴って穴を開けたり、わたしのピアノを叩き壊したり、父親に手をあげたり、それはもういろんなことがありました。
だから、今の弟の姿に「何が起こった?」というぐらいに驚いているわたしです。
そんなこんなで、弟の両親を想う気持ちは感じているので、そこは大切にしたいと思います。
家族それぞれに意見があり、こちらが引くことで前に進むこともある
母のヘルパーさん利用を拒否した理由として、もうひとつ弟が挙げたのが
「ヘルパーさんに頼って何もしなければ、ますます体が衰えて、寝たきりになってしまう」
というものでした。
まあ、そうかも。それはあながち間違っていないかも。
母はがんばればゆっくり動ける状態だったので、できる範囲で家事をすることは、リハビリにもなるでしょう。
ただコミュニケーションが苦手な弟のことです。
言葉にしない理由として
「家に他人が入ってほしくない」
という気持ちも少しはありそうですが・・・
そうだとしても、いまその点を突っ込んでも状況をよくするとは思えない。
だから、今回は母とわたしが弟に譲る形でよしとすることにしました。
今回は母とわたしの2つの望みのうち、ヘルパーさんに来てもらうことは叶いませんでしたが、置き型手すりを設置することは叶ったのでほっとしています。
家族それぞれに意見があります。
真正面からぶつかるだけが正解ではないときも。
わが実家の事情を考えると、とくに弟に関しては、こちらが引くことも介護をうまくまわしていく上では必要です。
これからも、こんなふうに家族間で意見の相違が出てくることでしょうが、その都度、押したり引いたり、まわりこんだり、アプローチの方法を変えながら、すり合わせていこうと思いました。
大切なのは、家族の介護プロジェクトをうまく運営していくこと。
難病で要介護4の父を自宅で介護するにはヘルパーさんの存在は不可欠なので、その時弟がどう反応するのか多少の心配はあります。
頼む、弟よ、父の時にはすんなりOK出してください…


