PSPの父が誤嚥性肺炎になり、揺らぐ在宅介護の決断ーあん子的遠距離介護日記⑫ー 

PSPの父の誤嚥性肺炎をきっかけに揺らぐ在宅介護を表したアイキャッチ画像 遠距離介護

こんにちは、氷河期世代、万年非正規雇用の多摩あん子です。

PSPの父の退院前カンファレンスが終わり、なんとか在宅介護の体制を整えていこうとしていた矢先、父の状態に変化が…

目まぐるしく変わる状況に右往左往する家族。

父を自宅に迎える決断が揺らぎ始めます。

今回の記事では、父が誤嚥性肺炎になったことで、退院後の方向性が変わっていくさまを書きました。

(現状はかなり変化していますが、振り返って書いています)

遠距離介護シリーズ 前回の記事はこちら👇

父の様子がおかしいと思ったら、誤嚥性肺炎だった

父を自宅(実家)に迎えることになり、考えることは山ほどあるものの、方向性が決まったことでホッとした部分もありました。

ところが、そんな状況は長くは続かなかったのです。

カンファレンスが終わって数日経ったころ、母親から電話が入りました。

「お父さんの様子がおかしい。熱があり、反応もあまりない」

次に面会に行く日はまだ先でしたが、その電話を受けてすぐに病院へ駆けつけました。

主治医の先生のお話によると、肺炎、おそらくは誤嚥性肺炎だろうとのこと。

点滴で抗生物質を入れて様子を見るしかなく、父の年齢や状態的に、万が一ということもありうるとのお話がありました。

苦しそうな父に、

「お父さんがんばろうね」

「抗生物質が菌と戦ってくれてるから大丈夫、治るからね」

などと話しかけつつ、見守ります。

その日は東京から叔父(父の弟)も来ていて、父の弱った状態にショックを受けていました。

それでも、帰り際に

「兄貴、がんばれよ」

と声をかけた叔父に、

「がんばる…」

と細々と小さな声だけど、きっぱり答えていた父。

家族はそんな父の姿に生きる気力を感じ、なんとか希望を持つことができました。

幸い、誤嚥性肺炎からは回復!でも前より状態は悪くなって

数日して薬が効き(父のがんばりもあり)、峠を越えました。

熱は下がり、肺の痛みも消えたようです。

家族としてはホッとし、大変喜んだのですが、父の様子には以前と違うところがありました。

まず、以前は極きざみ食をがんばって食べていましたが、自力での嚥下が困難になったため、点滴で栄養を取るようになっています。

また当時すでに排泄はオムツでしたが、尿をだす力も弱っているらしく、尿道カテーテルが入れられていました。

さらに、痰が大量に出ているらしく、こまめな痰吸引が必要です。

(この痰吸引は喉の奥までチューブを入れて行うらしく、最初に見たときは苦しそうな父の姿にショックを受けました。)

といったように、肺炎になる前に比べて、かなり状態が悪くなっていたのです。

それまで想定していた、自宅に連れて帰るときの父と、現在の父とでは、かなりの開きがありました。

そのような状況に

「自宅に連れて帰って大丈夫なのか…?」

とわたしの中でまた不安がぶり返してきてしまったのです。

本当に自宅で父を介護できる?

もともと自宅での介護に不安はありましたが、さらに状況が悪化している父を介護することはできるのか?

主な介護を担うのは、無職で時間はあるけれど精神面が不安定な弟と、要介護2の母です。

わたしが実家に同居、もしくはせめて近くに住んでいるならサポートもできますが、大阪から週に1度ぐらいしか行くことができません。

当初、自宅介護でのおむつ替えと、食事の介助などは想定していました。

それでも自力で座ることもできない父の介護は大変だろうと覚悟をしていたのです。

さらに痰吸引や点滴、尿道カテーテルが必要になった父を、弟と母の二人で支えるのは難しいのではないか。。

訪問医療や訪問介護のサポートを手厚く入れたとしても、です。

弟に父を思う気持ちがあることは確かですが、前述したように不安定です。

たとえば母の言動に気に入らないことがあると、大声を出して怒りをぶつけることがあります。

また時には、自分の部屋で大声を出したり、床をどんどんと叩いたりすることもあります。

では母はというと、人のお世話をするのに全く向いていない性格です。

まだ自宅で過ごしていた父が弱り始めたころ、父の様子にイライラし、かなりキツい調子で接していました。

その様子を見て、娘としてはとても辛い思いをしました。

もちろんそんな時は母に注意し、父をかばいましたが、毎回その場にいるわけにもいかず…

だから、より手厚い介護が必要になっている父を自宅に連れて帰ることは、リスクが大きいと感じたのです。

ソーシャルワーカーさんの話が身に染みる

そんな不安を病院のソーシャルワーカーさんに打ち明けたところ、ご自身の過去のお話をしてくださいました。

かつて自宅で祖父母の介護をされていた時、やはり痰吸引が必要だったそうです。

実際に痰吸引をされていたそうですが、気管を傷つけないか、怖くて怖くて仕方なかったとのこと。

そして、夜間は痰が詰まって息ができないのではないかと、常に気になり、睡眠もあまりとれなかったそうです。

ご家族の心身の疲労もかなりのものだったと。

その体験談が、深く身に沁みました。

やはり自宅での介護は、ただでさえ不安定な我が家のメンバーの心身を疲弊させ、父にとっても到底安らかな気持ちにはなり得ないのではないかと思いました。

やはり父を受け入れてくれるような施設を探し、介護や看護はプロに任せ、家族は愛情を届けるという形が望ましいのではないか・・・

そう考えたわたしは、いよいよ施設を探すことにしました。

家族が毎日通えて、父の状態でも受け入れてくれる施設を探すことに

自宅に帰りたがっている父に、施設に入ってもらうからには、譲れない条件があります。

父が寂しい思いをしないように、家族が毎日通える距離であること。

そして、今の父が必要とする点滴や、尿道カテーテル、痰吸引などをしてくれること。

結論からいえば、そうした条件の施設を見つけることができました。

見学にも行き、「ここならいいかな」と感じたので、退院後の父の行き先として、候補に入れることにしたのです。

(本来なら、なるべく多くの施設をネットなどで探し、実際にいくつか見学してみるべきなのでしょうが、父の状態や、そのほか様々な状況により、わりとすぐに一つにしぼりました。)

ただ、父の同意を得ることはもちろんのこと、自宅介護にこだわっている弟にも納得してもらわなければいけません。

父が悲しむだろうことは火をみるより明らかですし、弟の抵抗に合うことも確実です。

この後の経緯はまた次回、お話ししたいと思います。

今回もここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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